柔軟仕上げ剤の過剰使用の原因は,もしかして

もう半年前くらいになるが,柔軟仕上げ剤のにおいについて相談が増えているという発表を国民生活センターが行い各メディアも報じた

NHKの報道に拠ると…

業界団体の調査によりますと、柔軟剤の利用者の4人に1人までが、定められた量の2倍以上を使っているという結果も出ています。

2倍以上!? バカじゃねーの??? 嗅覚麻痺してんの??? という気がする. 特に理系は用量について敏感なので…そうでないと実験中に死にかねないので…驚きと嘲笑でこのニュースを見ていた人が多かったのではないだろうか.

でもある日,洗濯機を回そうとしていて,ふと,きちんとキャップで測っているからこそ,こういうことになってんじゃないの? という気がしてきた.

大抵の全自動洗濯機は,水量をリットルで指定できる. または,自動で必要な水量を検出して,その量を表示できる. 洗濯したい人は,その量に応じて,洗剤なり柔軟剤なりを投入する.

最近は,溶けやすい液体洗剤が全盛だ. 我が家の洗剤のキャップは,こんな感じ.

我が家の液体洗剤のキャップ

洗濯槽に入っている水量に合わせた目盛りになっている. きちんと量れば,間違いようがない.

一方,柔軟仕上げ剤のキャップは,こんな感じ.

我が家の柔軟仕上げ剤のキャップ

これまた見づらいけれども,20という数字がお判り頂けるだろうか. 「洗濯機の水量が20リットルの時にこの線だな」と思ってもおかしくないが,それは誤り.このキャップの目盛り単位は,柔軟仕上げ剤の量(ミリリットル)になっている.

パッケージを読むと,わかる.

我が家の柔軟仕上げ剤のパッケージ

20ミリリットルの使用量の場合,対応する洗濯槽の水量は45リットルとなる. つまり,水量に対して2倍以上の使用量だ.

定められた量の2倍以上を使っているという結果も出ています。

パッケージを良く読まず,液体洗剤と同じと思ったとしたならば,2倍以上の使用量になるだろう.

おそらく,こんな理由ではないだろうか.

個人的雑感としては,柔軟仕上げ剤の目盛りはユーザビリティが低いので変更すべきだろうと思う.高齢化社会に突入する今,こんな細かい字が読めない人も増えるだろう.

なお,我が家は,以前から定められた量で洗濯をしている.念のため.